はじめに
これまでクラスタリングなど教師なし学習(Unsupervised Learning)の基本を学んできました。
今回はさらに一歩踏み込んで、
教師なし学習の実践的な応用例を紹介します。
この記事では、
- 異常検知(Anomaly Detection)
- 次元削減(Dimensionality Reduction) という2つの重要な応用分野を、やさしく解説します!
教師なし学習の応用とは?
教師なし学習は、ラベル(正解データ)なしでデータを解析する手法です。
分類や回帰のように「答え」がない代わりに、
データのパターンを自動で発見することを目的としています。
特に実社会では、
- 「未知のパターンを見つけたい」
- 「異常な振る舞いを早期に検知したい」
というニーズが強く、教師なし学習が活躍します。
1. 異常検知(Anomaly Detection)
異常検知とは?
異常検知とは、
通常のパターンから外れたデータ(異常値)を発見する手法です。
- 正常データが大量にあり
- 異常データはごく少ない or ほとんどラベル付けされていない
こんな状況で、「おかしなデータ」を自動で見つけるのが異常検知です。
異常検知の主な用途
- クレジットカードの不正利用検出
- 製造業における故障予兆検知
- 医療分野での異常症例検出
- ネットワーク侵入検知
✅ いずれも「ラベルなし」で学習し、異常を探し出す力が求められます!
異常検知の代表的な手法
- k近傍法ベースの異常検知(KNN-Based)
→ 通常パターンから離れたデータ点を異常とみなす - Isolation Forest(アイソレーションフォレスト)
→ ランダムな分割を繰り返し、孤立しやすいデータを異常と判定 - One-Class SVM
→ 正常データだけを使って「正常領域」を学習し、その外側を異常とみなす
2. 次元削減(Dimensionality Reduction)
次元削減とは?
次元削減は、
たくさんある特徴量を、より少ない特徴量に圧縮する技術です。
- データを単純化し
- モデルの性能を向上させ
- 可視化しやすくする
といった効果があります。
✅ ここまで学んできたPCA(主成分分析)は代表例です!
次元削減の主な用途
- 2次元・3次元に圧縮して可視化する
- 無駄な特徴量を除去して計算を高速化する
- ノイズを除去してモデルの精度を向上させる
次元削減の代表的な手法
- PCA(Principal Component Analysis)
→ データのばらつき(分散)を最大限に保ちつつ圧縮 - t-SNE(t-Distributed Stochastic Neighbor Embedding)
→ 非線形な構造を維持しながら次元圧縮する(特に可視化向き) - UMAP(Uniform Manifold Approximation and Projection)
→ t-SNEに似ているが、より高速で大規模データにも適用可能
教師なし学習応用のポイント
| 項目 | 異常検知 | 次元削減 |
|---|---|---|
| 目的 | 通常パターンから外れたデータを検出 | データを圧縮・可視化・単純化 |
| 主な手法 | Isolation Forest, One-Class SVMなど | PCA, t-SNE, UMAPなど |
| 重要視すること | 通常との違いを強調する | 重要な情報を失わずにまとめる |
まとめ
- 教師なし学習は、ラベルなしのデータからパターンを発見するために使う
- 異常検知では「正常とは違うデータ」を見つける
- 次元削減では「情報をできるだけ失わずに圧縮する」
- 実社会では、異常検知・次元削減は非常に実用的な技術!
✅ 次回はさらに深く、
「Isolation Forest」や「PCA実装応用」など、実際にPythonで動かして異常検知・次元削減をやってみるステップに進みましょう!
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